滑石刻真言
三郡山系の龍王山の東側に、明星寺という村落があるが、筑前続風土記等によると、この地に天台宗の古い寺があり、「されば昔は大寺にて堂舎数多くいといかめしき伽藍なりしとかや」とあるごとく、堂宇の地名が残っている。境内の湯屋池の中島に、滑石経2枚が置かれていた。 2枚はいずれも滑石製で、厚さ4cmに加工され、完形は55×30cm、一方は三角形に破損している。それぞれ片面に丸みをおびた細い梵字が陰刻されているが摩滅が激しく完全には読みとれない。横長の完形に近い方は「随求即得大自在陀羅尼」と思われ、三角形の分には、胎蔵界五仏の種子、不動明王の慈救咒・大威徳明王の真言が連なっている。梵字は、やや足長で多少の丸みをおび、手なれた筆跡で、当寺跡に残る元享2年(1322)の碑とほぼ同年代頃ではないかと推定されている。 当寺は鎌倉期に再興されたが、戦乱により天正頃廃絶したと伝える。この経石の出土地(経塚)ははっきりしないが三郡山系の修験と関係するものであり、明星寺の古さを物語る好資料である。
住所飯塚市柏の森
959-1
TEL0948-25-2930

  
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